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2023.06.28倉石 友美
「人と人は違う」当たり前だけど分かっていないこと
![](https://jisou.or.jp/wp-content/uploads/2023/06/PXT00005452865401.jpg)
前回のブログでは、
「いいチームを作る大・大・大前提」として、
1.人と人は違う、という大前提をみんなが持つこと
2.強みを活かせる仕事をしてもらうこと
3.リーダーが基準を示すこと
という3つを挙げました。
今回は、1番、「人と人は違う」について
もう少し深堀りしてお話ししたいと思います。
人と人は違う、と一口で言っても、その違いは様々です。
年齢、性別、国籍、信条、言語、好み、環境などなど…
その中でも、チーム作りをする上で私が大切にしている、
3つの「違いポイント」について、
その見つけ方も併せてご紹介します。
1.効き脳
効き手・効き目のように、
脳にも無意識に反応する思考の癖があります。
論理的・理性的なAタイプ、
堅実・計画的なBタイプ、
感覚的・人情派のCタイプ、
直感的・冒険的なDタイプ。
私たちはついつい自分を物差しにして、
「自分にとって簡単なことは、他人にとっても簡単に違いない。
こんなこともできない〇〇さんはやる気がないか能力が低い」
と思ってしまいがちです。
この効き脳の考え方を持っていると、
「自分はAが強いから論理的に考えるのは簡単にできるけれど、
Aが弱い〇〇さんには難しいことかもしれない。」
と考えることができます。
つまり、違い=間違いではなくなります。
効き脳診断をして、その結果をお互いに共有することで、
強み弱みに合った仕事を割り振ることはもちろん、
お互いにやさしくなることができます。
2.価値観
人が大事にしていることは様々です。
楽しさを大事にする人、
創造性があることを大事にする人、
貢献を大事にする人、
達成を大事にする人、
安定を大事にする人、
100人いれば100通りの価値観があります。
どれも間違いではありません。
ただ、無意識でいると、
「あの人は真面目に仕事するばっかりで、いったい何が楽しくて生きているんだろう」とか
「あの人って、全然達成意欲がないみたいで困るよ」とか
違い=間違いになってしまいます。
自分の価値観を明確に言語化していない、
そして他人の価値観も覗いたことがないからです。
私は「価値観ババ抜き」というカードゲームを使って
自分の大切にしたいモノ・コト=価値観を言語化してもらい、
お互いの価値観を共有することで
「それもいいよね」と
自分と他者の違いをそのまま受け止める機会を作っています。
3.行動スタイル
効き脳や価値観が違うのはもちろんなのですが、
それをどのように行動に移すのか、という行動スタイルにも違いがあります。
行動スタイルには以下の3つがあり、
それぞれについて、強い~弱いがあります。
・自己表現性…自分の感情を「他人に発信したい」というエネルギーの強さ
・自己主張性…自分の考えや意見を「他人に受け入れてほしい」というエネルギーの強さ
・柔軟性…自分と異なる考えや状況、行動を受け入れようとするエネルギーの強さ
私はこれを簡単なチェックシートと
仮想体験ゲームによって実感してもらい、
相手の良さをどうやったら引き出せるのか、考えてもらいます。
このような様々な違いは、
「何となく」ではなく、
「数値」や「言葉」で明確に見えるようにすることがポイントです。
見えるようにすると、お互いの違いが理解できます。
違いが理解できると、
変に期待したり、
「何で?」という誤解が生まれたり、
他者に自分の思いを押し付けたりすることが減ってきます。
そして、違うからこそ、分かる言い方で伝えようと努力できます。
「人と人は違う」ことを理解し合ったチームにいるのは、
とても心地よく感じます。
あなたのチームは、いかがですか?