新着情報News

2025.04.30お知らせ

頂上への道は自由

よく聞く話ですが、山の頂上への行き方は様々あり、どの道でたどり着くかは自分の好みで自由に選んでいい。という話があります。

これは私が長年やってきた心身統一合氣道でも教えられました。

目的が達成できればいいはずなのに、固定観念や周辺の声に惑わされて自分が進みたいのとは異なる道を進んでしまうというような経験はありませんでしょうか?

そんな時には何のためにやるのかを改めて見つめなおすのが大切です。
そこで目的の達成のための道筋は1つではないということを改めて意識し、視野を広げていくことが大事だと思います。
———————————————————————————————————————————————————————-

【思い込みで自らルールを厳しくする】

私がやっている戦闘訓練型研修でも自分の思い込みでできることを制限してしまっているということが多々あります。

起きることの例として

・絶対守らないといけないルールだけ伝えたのにそれに派生した謎な縛りを自らしている
・普段の仕事での制約の延長で同様の縛りがあると勝手に思い込んでいる
・他のチームの様子を見て、同じ縛りがあると思い込んでいる

などがあります。

外国人が混ざっている時と比べると日本人が多い時に特にこのような状況が生まれやすいです。
ある意味では自分にストイックな日本人の真面目な側面が出ていると言えるかもしれません。

ですが自分だけ勝手に縛りを厳しくしている間に他のチームは自由に考え、想定外の作戦で挑んでくる可能性があり、そうなると無難な作戦ばっかり考えているとあっという間に差が開いてしまいます。

これはビジネスに置き換えると、今までの延長の無難な商品・サービスばかりを出している会社と、今までになかったような斬新で顧客を驚かせる商品・サービスを出す会社、というような違いのイメージになります。

様々なモノやサービスがあふれている今の時代、今までの考え方に囚われず新しい考え方も取り入れながらチャレンジしていくというのが生き残る上でとても大切です。
———————————————————————————————————————————————————————-

【定期的に全体を俯瞰して考える】

これを解消する方法はシンプルです。
今取り組んでいることに集中したい気持ちは分かりますが、一旦落ち着いて全体を見ながら自分たちの目的や成し遂げなければならないことなどを整理することです。

定期的にこういった場を設けることで、自分たちが勝手に思い込みで制約を厳しくしていたり、間違った方向に進もうとしてしまっていることにも気づくことができます。

これは仕事においても全く同じです。
大変で過酷な状況な時こそ、方向性を見失い、彷徨いがちです。
忙しい中でも敢えて落ち着いて現状を見つめなおす機会を定期的に取ることで自分たちの現在位置と目的までどんな道筋を選べるのかを皆で話し合い、共有しましょう。
———————————————————————————————————————————————————————-

【判断基準】

そんな時に判断基準となるのは、会社の理念・ミッション・ビジョンなどです。
理念に照らし合わせて自分たちの進んでいる道が正しいのかを定期的に考える場を持つのは、軌道修正という意味でも大事ですが、繰り返している間にメンバー間の理念への理解と共感が深まっていきます。

繰り返していけば自然と今の自分の行動が理念に沿っているのか、これからやろうとしているその先に会社のビジョンと繋がっているのか、というような視点で物事を考えられるようになってくる社員がちょっとずつ増えてくるでしょう。

この動きは本当にちょっとずつの事もありますので、ちょっとやって効果がないからと諦めずに、地道に継続していくことが大事です。

さながら筋力トレーニングのように、地道に継続して続けていくことでしか組織の安定した成長は望めません。

地道な活動を継続して、
充実して働ける楽しい職場を日本に沢山作っていきましょう!

自走式組織®コンサルタント
北村 翔