新着情報News

2024.08.19北村 翔

想いが共感を呼ぶ

【映画から学ぶ自走式組織】

自走式組織について学びを深めていくと、日常のあらゆる場面で自走式組織で大事なことへの気づきが得られることに気づきます。

例えば私は映画を見るのがとても好きです。
その中でも昔から私のお気に入りは「ザ・ロック」という映画です。

1996年のアメリカのアクション映画で、映画自体もとても面白い内容のものですが、この映画のとあるシーンがとても私に刺さりました。これがきっかけで陸上自衛隊にも興味がわいたといっても過言ではありません。

 

【どんな映画?】

以下、若干内容が分かる記載がありますのでご注意ください。

映画としてはサンフランシスコに実在するアルカトラズ島、別名「ザ・ロック」を急襲し、観光客を人質に、最新の化学兵器を積載したミサイルをサンフランシスコ市街地に向けて、政府に1億ドルを要求する海兵隊部隊vs化学兵器専門のFBI捜査官と元脱獄囚のコンビの戦いという内容です。

人質を救出してミサイルを無効化すべくFBI捜査官たちを引き連れて潜入したのはアメリカ海軍特殊部隊SEALsなんですが、このSEALsが海兵隊部隊に包囲されたときのSEALs隊長と海兵隊部隊の隊長のやり取りが非常にアツいのです。

完全に包囲された圧倒的に不利な状況下で武器を下すように言われたSEALsの隊長はこう言います。

「あなたが行動を起こした気持ちは分かります。しかし私は祖国を守ると誓いました。国外と、、、国内の敵から。あなたもそのために戦ったはずです。それが反乱などとは!」

そして最後まで武器を下すことはありませんでした。

自分が誓ったことに嘘はつけない。このために生きているという自分の生きる目的を曲げることはできないという強い意志を感じる場面です。

その自分が心から大事だと思っていることを最後まで信じて貫き通す姿にとても胸が熱くなりました。

そして敵役で描かれる海兵隊の隊長にも自分の信念があり、それを貫くための占領でした。
この隊長側の信念にもとても共感できるところがあり、最後まで非常にアツい映画として私の記憶に刻まれたわけです。

これが敵側はただお金や地位が欲しいだけ、SEALs側もすぐに降参したり逃げたりするような映画だったら心に残る映画にはならなかったでしょう。

自分の志や信念を持ち、それを発信していくことは国関係なく、人の共感を得る上で非常に大切、ということを私はこの映画から学びました。

逆に映画の中ではお金目当てで敵側に参加した傭兵も出てきますが、全く共感できず、志や信念が明確でない場合や自分の事だけしか考えていないような場合には全く共感はできませんでした。

 

【利他の精神】

例として映画の話をしましたが、映画を見たときの私のような心の動きは多くの人が日々の生活や仕事においても結局同じように作用するのではないかと思います。

自分は何のために生きていて、何を成し遂げるために今の仕事をしている。ということを日々発信しているかどうかで人が共感して集まってくれるかどうかが変わると思います。

言動の節々から自分のためだけに行動しているというのが感じられる人を応援したいと思ったことはあるでしょうか?中々難しいのではないでしょうか。

以前機会があり、ホワイト企業大賞などを受賞した会社の経営者の方数人にインタビューをさせていただいたことがありました。

それぞれ業種も会社規模も経験もバラバラな方々でしたが、誰もが共通しておっしゃっていたことが一つありました。

それはお客様や取引先、自社の社員、家族など周りの方に応援していただけたからこそここまで来ることができたということです。だからこそ自分も「利他の精神」で周りの人に何か貢献できることはないかと常に考えて行動・発信しているということでした。

 

【想いが共感を呼ぶ】

そんなお話を色々な方から伺い、常に自分は社会に対して何ができるのかを考え、自分なりの考えを発信していくことがとても大切なのではないかと私は感じました。

そして発信の方法というのは言葉だけではないと私は思います。
その人の日々の些細な「行動」においてもその人自身の価値観が垣間見えるところは多々あります。

自衛隊時代も言葉では何も話さなくても大変な時に仲間のために率先して行動してくれる人がいて、とても頼りになると感じたことがありました。

周りから非難されたくない、出来るだけ無難に過ごしたいという人も、周りの方から信頼を得て、人を巻き込んでいくには自分自身の考えはしっかり持ち、それを言葉でも行動でも自分なりの方法で示していくことは大事ではないかと思います。

特にリーダーとして何かしらのチームを率いていく際には、非常に大事になってきます。

チームのメンバーがこの人と共にやっていっていいのか?という判断ができるように判断材料として自身の考え方を発信していくことが結局誤解も生まれにくいですし、言っていることと行動が合致していれば信頼につながり、円滑なコミュニケーションができる心理的安全性の醸成にもつながるでしょう。

だからこそリーダーとなる人には自分はこういう想い・志で生きているんだという発信ができるように、まずはその自身の思い・志が何なのか、持っていてもぼんやりしていることも多いのでまずは明確に出来るように、常に見つめなおして深堀していくことが大事なのではないかと思います。

これはあくまで私の考えですが、同じように思っていただける方がいたら是非色々お話したいです。

是非お時間がありましたら「ザ・ロック」も見てみてくださいね。

充実して働ける楽しい職場を日本に沢山作っていきましょう!

 

自走式組織®コンサルタント

北村 翔