新着情報News

2024.06.28倉石 友美

それって、あなたの感想ですよね?

私の息子は、現在小学5年生。
どうやら友達の間で
ひろゆき氏の真似が流行っているみたいです。

みなさん、ひろゆき氏をご存知でしょうか?

匿名掲示板サイト「2ちゃんねる」創設者で、
YouTuberとしても人気を集める実業家の
西村博之氏。

「それって、あなたの感想ですよね?」は、
小学生の流行語1位になったほど人気なんだそうです。

YouTubeを拝聴すると、
視点の持ち方が面白く、
私もついつい見てしまいます。

なので、ひろゆき氏については
どちらかと言うと好感を持っているのですが、
息子は「論破王」とか「相手を論破する」というところが
気に入っているみたいなんです。

「それって、あなたの感想ですよね?」とか
「それって、エビデンスあるんですか?」とか
論破しようとしてきて
ほんと、イラっとします。

そもそも、論破するって、
相手を自分の望む方向に動かすという観点では
全くの悪手だと思うんです。

 

自分はAという主張を持っていて、
相手はBという主張を持っている。

そこで相手を論破して、
「たしかにAです」と言わせたところで、
どうなるんでしょう?

相手が喜んでAの考え方に従い
嬉々としてやってくれるかというと、
まったくそんなことありません。

 

デール・カーネギー氏の世界的名著「人を動かす」でも
こんな風に言われています。

人を動かす3原則は、
・批判も非難もしない。苦情も言わない。
・率直で誠実な感謝を示す
・相手に強い欲求を起こさせる

論破するなんてことは、
一言も書いていません。

人を自分の望む方向に動かしたかったら、
相手に好かれなさい。

そして、
相手の意見に敬意を払い、
誤りは決して指摘しない。
相手にしゃべらせ、
相手に思いつかせなさい。
って言ってるんです。

つまり、相手が「やりたい!」って思えるように、
ありとあらゆる手を尽くしなさい、
ということです。

この原則を守れないことがいかに多いか。
私も日常生活の中で反省する点が多々あります。

「もう8時だからお風呂に入りなさい!」

なんて、相手にしてみたら、
単なるこっちの都合です。

「生活習慣を整えることで
健康な体を維持できるし、
明日も活力あふれる一日を送れるから…」

なんて、
正しい、つまり正論かもしれませんが、
相手にとっては知ったこっちゃない。

相手に欲求を起こさせることなんて
全くできていません。

親子という上下関係があるから
しぶしぶ指示に従ってくれることも多いですが、
上下関係がなければ成立しません。

子供が「お風呂に入りたい!」って思えるように
こちら側が創意工夫するのが
カーネギー氏の言う「人を動かす」なんです。

さて、皆さんの会社では、
「人を動かす」ことができていますか?

「上司だから」
「会社からの命令だから」
嫌々ながら従う、ということばかりになっていませんか?

 

ちなみに、「人を動かす技術」、
私の名物研修テーマの一つです。
ご興味がありましたらお問い合わせくださいませ~^^