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2024.06.02北村 翔
体験から気づいた自走することの重要性
初めまして。
一般社団法人自走式組織®協会発起人の北村と申します。
株式会社K-7の代表取締役として、レーザー銃で撃ち合うアクティビティなど実際に変化の激しい環境をチームで乗り切る経験を通して自走する組織を作っていくプログラムの提供をしています。
私の初めてのブログ投稿となりますので自己紹介をさせていただきます。
ごちゃまぜチーム体験
自分で会社を立ち上げたきっかけは高校2年生の時のカナダへの2週間のホームステイの経験でした。
カナダに滞在してしばらくたった休みの日にホストファミリーに連れて行ってもらったレーザー銃を撃ち合って対戦する、向こうではレーザータグと呼ばれるアクティビティを楽しむ施設で、その日その場所にたまたま集まった、人種が異なり、言葉も考え方も年齢もバラバラなの老若男女が適当にチーム分けされてフィールドに放り込まれました。
一見共通点もなく連携も出来なさそうなチームですが、勝つという共通の目的があったため、思いのほか連携できたのがとても面白かったです。言葉が通じなくても身振り手振りを交えたり、とにかく母国語でお互いにしつこく話しかけてみたり、それで意外と伝わることがあったのも面白い展開でした。
そして何よりお互い頑張って伝えあって協力したので、終わった後皆の一体感・達成感がとてもありました。共通の目的があるとその日初対面でもチームとして機能する。これが私が自走式組織®の考え方に共感することになった経験の1つです。
自衛隊入隊
※写真は陸上自衛隊HPより引用
そんなカナダでの経験がとても楽しかったので日本でもレーザータグを友達や家族と楽しみたいと思い探しました。
ですが日本にはレーザータグの施設は当時ありませんでした。
ないのであればいつか自分で作りたいなと思いました。
そしてどうせそういう施設を作るなら本場も経験しておきたいという考えをいだきまして、日本人がチームで戦う究極の場を考えたときに、元々観ていた映画などの影響で軍隊とか自衛隊に対して興味があったというのもあり陸上自衛隊が思い浮かび、陸上自衛隊に入隊しました。
自衛隊に入る前にもコミュニケーション力アップのため接客業の仕事を3年間正社員としてやっていましたので社会人経験を多少積んでからの入隊という、ちょっと特殊な入り方をしました。※普通は高校や大学卒業のタイミングで入るか防衛大学から卒業後部隊配属になったりするケースが多いです。
25歳で入った私と18歳で高校卒業したての子が同期になったりするわけです。それ自体がとても新鮮で面白い経験でした。
戦闘訓練
※写真は陸上自衛隊HPより引用
私が志願して配属してもらったのは普通科という部隊でした。ここは昔で言うところの歩兵部隊なので一般の人が思う自衛隊っぽいことを一番していた部隊だと思います。自動小銃や機関銃を持って匍匐前進したりしながら戦闘訓練する、みたいなやつです。
前線で戦う戦闘職種なので配属先として人気はあまりなかったかと思いますが、レーザー銃の事業をやる上で最もいい経験になると思いました。
ただしまだ歴の浅い新隊員には戦闘訓練は厳しく、体力的にも精神的にも余裕がなくなる場面が多々あります。
そんな時に人の本性が現れるなと感じる場面に多々遭遇しました。
同期の中で普段もっともそうなことを言っている人がパニックになる、怒り出す、適当な言い訳をつけてすぐ怠けるなどもあれば、普段はうまくコミュニケーションを取れない元引きこもりの人が意外とチームのために頑張っているところが見れたりもしました。
追い込まれたときと平時でなぜそんなに違いが出てくるのか?ということが気になり始めました。どうやら年齢や体力のありなしとかではなさそうです。
詳細を書くとそれだけで相当な文章量になってしまうので結論だけ言いますと、結局自衛隊に入るにあたってどこに魅力を感じで入ったかが影響を与えていると感じました。
もちろん私の周りでの感想となりますので他の部隊でどうだったかは分かりませんが、自衛隊の公務員として側面に魅力を感じて入ったり、サバイバルゲームが好き、軍事関係の事が好き、というような待遇面や自衛隊の役割の一部の側面だけ見て入隊した人は早い段階でやめてしまったり、チームで高いパフォーマンスを発揮できなかった人が多かったです。
逆に体力関係なく活躍したり貢献している人というのは、国を守るという自衛隊の存在理由に対して熱い想いを持っている、共感している人が多かったです。
想いの大切さに気付く
という私自身も元々国を守るということに対して共感していたので、能力的に至らないところは多々あったと思いますが、やりがいを感じて誇りを持って働けていました。
日常においても体力錬成や射撃姿勢の練習など課業時間外にも自ら望んで行っていました。
これはそれらの努力が最終的には国を守る一翼を担える強い自分という理想像に近づいていくイメージが自分の中でも持てていたからだと思います。
ですが、そんな私も自衛隊退職後に一般企業での経験をもっと積みたいと思い就職した、コンサルティング会社とレーザー銃メーカーでは依存型姿勢となり、言われないと何もできないそんな人間になっていました。
どちらも素晴らしい理念を持った会社でしたが、将来の役に立つとは認識していても、自分の志と組織の理念の深い理解や向かっていく方向性のすり合わせが自分の中で出来ていなかったからであると今思えば感じます。
自衛隊の時は自衛隊の存在目的を既に映画や事前の情報収集などを通してある程度理解している状態だったのと、たまたま自分の理想の生き方とガッツリ合っていたので、敢えてすり合わせせずともうまくいっただけだったのです。
自走式組織®作りへ
そんな自立した状態と依存した状態の両方を経験し、働く上で自立型で活動する事で人生が充実することを知りました。だからこそ自走式組織®の考え方に共感しました。
私が戦闘訓練やその前後の複数社での経験を通して自走式組織の重要性に気づけたように、体験を通した気づきのきっかけはとても重要であると考えておりまして、それを今の対戦アクティビティと自走式組織®のワークを組み合わせたプログラムで実現しているわけです。
これからさらに自走式組織®の考え方が広まることで日本からさらに世界をより楽しく、より良くできると思っていますので、仲間とともに色々なアプローチの仕方で自走式組織®を広げてまいります。
多くの方と共に笑顔のあふれる職場を作っていけることを楽しみにしております。
どうぞよろしくお願い致します。